・セミリタイアは子供がいると厳しい?
・どのくらいの資産があれば、子供2人養っていける?
・独身じゃないと無理?
セミリタイアと聞くと、まず思い浮かべるのは独身で高収入の人が、賢く達成しているイメージ・・
結婚して子供もいる自分には無理なのかな~なんて思ってしまう人も。
[chat face=”bowl_20211129_221151-1-e1638201019864.png” name=”セミ男” align=”left” border=”gray” bg=”gray”]結婚して子供がいると生活費や教育費もかかるし難しいのかなと・・ [/chat]
[chat face=”ossan002.png” name=”セミおじさん” align=”right” border=”gray” bg=”gray”] たしかに用意する資産は増えるけど、達成できないわけじゃないよ。[/chat]
しかし!実際には普通の会社員で子供が2人いる人でも達成しているんですよね。
本記事では実際に家族持ちで子供がいながらもセミリタイアを達成した実例、そして必要な資産や収支などをまとめて説明います。
こちらを読めば、現在結婚して子供がいる人でも、セミリタイアにいくら必要なのか、どんな収支なら達成できるのか具体的につかむことができます。
30代~40代で家族持ちセミリタイアに必要な資産は1億円前後が多く、普通の会社員でも貯蓄を投資に回して達成している。
いったいどのようにセミリタイアを達成しているのか、こちらで学んでいきましょう!
セミリタイアは独身じゃないと無理?
早期に退職して、その後はほどよい仕事と自由な時間を過ごせるセミリタイア。
しかし、家族持ちだと支出が多く、難しいのではと感じる人も多くいます。
実際にセミリタイアをした人の実例をみても、独身と家族持ちではセミリタイア達成時の資産に大きな違いがあります。
[chat face=”bowl_20211129_221151-1-e1638201019864.png” name=”セミ男” align=”left” border=”gray” bg=”gray”] セミリタイアって、家族もちには厳しいのかな?[/chat]
[chat face=”ossan002.png” name=”セミおじさん” align=”right” border=”gray” bg=”gray”]そんなことはないよ。実際に子供二人いる家庭や、シングルマザー・シングルファザーでも達成している人はいるんだよ。 [/chat]
実際に夫婦や子供がいる家庭でも、多くの人がセミリタイアを達成しています。
夫婦でセミリタイアする際に失敗した・後悔した事例についてはこちらを参考にしてみてくださいね。
⇒セミリタイアに失敗した夫婦の実例3つ!後悔したポイントや対策とは
では家族持ちと独身で、どのくらい必要な資産が変わるのか、次に実例を見ながらその違いをみていきましょう。
【家族持ち】セミリタイア達成時の資産はいくら?
家族持ちと独身ではセミリタイア達成時の資産がどのくらい違うのか、こちらで実例をご紹介します。
家族持ち①40代子供2人の夫婦
40代でセミリタイアした寺澤さんファミリーの達成時の資産は1億1500万円でした。
家族構成や実際の資産の内訳や支出についての詳細がこちらです。
家族構成
セミリタイア達成時の家族構成や家、車などの状況についてはこちら。
年齢:夫44歳 妻45歳
子供の有無:大学1年生と小学5年生
持ち家:なし
車:なし
大学生と小学生の子供がいることで、教育費も今後必要となる状況。
しかし節約と投資によりセミリタイアを達成しているんですよね。
資産の内訳
達成時の金融資産についてみてみると、外国株で大きく資産を増やしています。
現金 | 5400万円 |
---|---|
外国株や外貨 | 4700万円 |
日本株や投資信託 | 1000万円 |
確定拠出年金 | 400万円 |
寺澤さん一家では米国株や外貨などでの運用に成功しています。
特にポイントはS&P500で大きく資産を増やしていたんですよね。
S&P500はわかりやすくいうと、アメリカの日経平均に連動する投資商品です。
セミリタイア者がこぞって投資先にしている米国株投資についてはこちらにまとめていますので、参考にしてみてください。
オリエンタルラジオの中田敦彦さんも米国株S&Pをごり押ししていましたね・・!
生活費などの支出
子供2人いる中での気になるその生活費や支出がこちらです。
家賃 | 131,500円 |
---|---|
食費 | 120,000円 |
水道光熱費 | 20,000円 |
交通費 | 25,000円 |
通信費 | 16,000円 |
保険料 | 136,000円 |
教育費や学費 | 175,000円 |
特別支出等 | 80,000円 |
食べ盛りの子供がいると、食費はこれくらいかさんでしまいますよね。
[chat face=”bowl_20211129_221151-1-e1638201019864.png” name=”セミ男” align=”left” border=”gray” bg=”gray”] でも寺澤さん一家は車や保険、家などで大きな節約を成功をしているんだよね。[/chat]
また、節約して削減した費用については以下のような項目がありました。
車の維持費 | 車を保有しないことで保険や税金、維持費を削減 |
---|---|
家賃 | 郊外の団地や会社の家賃補助などを利用 |
保険料 | 高額な保険をやめ、必要最低限のものに |
通信費 | 格安SIMの利用 |
趣味やその他 | 趣味や雑費の削減 |
寺澤さんが削減した費用の合計金額はこちら。
車:1250万円
保険:740万円
スマホ:100万円
雑費:800万円
寺澤さん一家が行っていた節約術についてはこちらにもまとめています!
⇒セミリタイアで必須の節約術5つ!費用を抑えて貯金を増やす方法
[chat face=”bowl_20211129_221151-1-e1638201019864.png” name=”セミ男” align=”left” border=”gray” bg=”gray”]車ってそんなに維持費がかかるんだね。 [/chat]
特に車については、20年間維持するだけで1200万円以上の費用がかかります。
車の本体代金:200万円
車検代:60万円
駐車場代:360万円
保険料:100万円
ガソリン:240万円
税金:80万円
高速料金など:240万円
また、格安SIMを使うことでスマホ代金が1人あたり7000円から1700円近くまで削減できたようです。
[chat face=”ossan002.png” name=”セミおじさん” align=”right” border=”gray” bg=”gray”] 格安SIMにするだけでも大きな違いだね。[/chat]
3人スマホを利用していたようですから、1か月で15900円、1年間で19万800円、10年間だと190万円の節約になりますね。
寺澤さん一家のセミリタイアまでの道のりはとても勉強になります。
家族持ち②30代子供1人の夫婦
30代で子持ちのグミさん夫婦は、資産1億円でセミリタイアを達成していました。
その資産の内訳や支出、家族状況などもみてみましょう。
家族構成
グミさん夫婦の家族構成や状況はこちらです。
年齢:夫30代半ば 妻30代半ば
子供の有無:1人(幼児)
持ち家:なし
車:なし
子供がまだ幼ないので、これか教育費がたくさん必要な状況です。
資産の内訳
グミさん一家の資産の内訳はこちらです。※2019年時点で約8,000万円となっていました。
先進国株式 | 6800万円 |
---|---|
日本株式 | 590万円 |
新興国株式 | 227万円 |
日本円 | 393万円 |
ドル | 30万円 |
主に外国株式を中心とした資産となっていました。
その資産推移をみていくと毎年1000万円ずつ資産が伸びていたようです。そして2020年には1億円を達成したんですね。
こうみていくと、やはり米国株はセミリタイアに必須なのでは?と感じてしまいますよね。
生活費などの支出
では生活費などの支出はいったいどのくらいあったのでしょうか。
まずは収入についてみてみると。
夫婦の給与:約77万円
共働きの会社員であるグミさん夫婦の収入は77万円程あったようです。
そして一方の支出の合計は約36万円。とある月の内訳はこちらです。
家賃 | 77,600円 |
---|---|
税金・社会保障 | 60,000円 |
教育費 | 53,604円 |
食費 | 39,063円 |
日用品 | 46,403円 |
水道光熱費 | 22,453円 |
交際費 | 19,965円 |
健康・医療費 | 14,380円 |
通信費 | 6,499円 |
趣味や衣類、雑費、交通費等 | 25,275円 |
お子さんがまだ生まれたばかりなので、まだ教育費はそこまで大きくかかっていないようです。
ちなみに総務省統計局の家計調査によると、4人家族の月々の生活費は30万円前後が平均です。
しかしこれには家賃が含まれていないので、実際には40万前後が妥当かなと・・
独身に比べて当然支出も増えますからね。
グミさん一家の場合は毎月40万円近くは貯蓄や投資に回すことができますね。年間だと480万円、5年で2000万円近くの資産を貯めることができます。
グミさんのブログにはそのセミリタイアまでの道のりが詳しく記されていますので、とても参考になります。
⇒家族で育てる資産の木
家族持ち③40代子供2人の夫婦
40代でセミリタイアを達成して海外移住したアキラさん家族ですが、達成時の資産は5000万円ほどあったようです。
その時の家族構成や資産内訳、収支についてがこちらです。
家族構成
アキラさん一家の家族構成はこちらです。
年齢:夫40代 妻??
子供の有無:2人(中学生と幼稚園生)
持ち家:なし
子供は中学生と幼稚園生ということですから、これから学費がたくさんかかる年齢ですね。
資産の内訳
具体的な資産の内訳は米国株(S&P500)がメインの投資先だったようです。
現金 | 1,000万円 |
---|---|
投資信託 | 2,000万円 |
個人年金 | 1700万円 |
生命保険 | 500万円 |
大体の割合でいくとこうなります。
投資信託 6割
個人年金 3割
生命保険 1割
投資信託でメインの運用、そして個人年金や生命保険関連の商品でも運用していました。
運用益は毎年3%~5%ほど運用益のようですから、60万~100万円近くかなと。
また、セミリタイアすると厚生年金から国民年金になるので、個人年金で老後の準備もしっかりしてますね!
生活費などの支出
アキラさんの生活費は居住地によって変わっていたようで、現在はフィリピンに住んでいるようです。
アメリカ在住時:35万円
日本在住時:30万円
フィリピン在住時:20万円
物価が安く支出を抑えつつも、子供は英語を学べる環境で育てているようですね。
家族持ちでセミリタイアするコツとは?
家族持ちでセミリタイアする際に、独身と大きく違う点がこちら。
・配偶者の理解
・今後の支出(子供の教育費)
まず一番大きいのは配偶者がセミリタイアについて理解してくれるのか、そして一緒に目指してくれるのかという部分。
30代でセミリタイアを達成したグミさんは、夫婦間での理解についてこう語っていました。
夫婦としての最終的な行動を円滑に決めるためにも、お互いが納得できる「夫婦の判断」を作ることが大切になってきます。
引用:家族で育てる資産の木
暮らしのなかで、夫からすると必要な費用でも、妻からすると不要な費用などはありますよね。
[chat face=”bowl_20211129_221151-1-e1638201019864.png” name=”セミ男” align=”left” border=”gray” bg=”gray”] たしかに、そのこだわり本当に必要?とか言われた経験あるかも・・[/chat]
[chat face=”ossan002.png” name=”セミおじさん” align=”right” border=”gray” bg=”gray”]将来必要な資産から逆算して、今の支出を見直していくことが大事だね。 [/chat]
お互いの価値観は違うことを認め、セミリタイア達成のための共通の判断軸をつくっていくのが大切です。
何にお金を使うのか、何を節約できるのか夫婦で話し合って決めることが大事。
セミ男の場合は旅行などの【体験】に関することは多めに見えてもらえてます。
反対に相手の【食】や【衣服】に関するお金はかなり許容してます。お互いお金のかけどころが違いますからね。
また、家族持ちの場合は子供の教育費によって必要な資産が大きく異なります。
【子供が幼稚園から大学卒業までの学費】
すべて公立の学校に通った場合・・1000万円
すべて私立で大学は医学部の場合・・3000万円
[chat face=”bowl_20211129_221151-1-e1638201019864.png” name=”セミ男” align=”left” border=”gray” bg=”gray”]子供の学費でも2000万円以上の差がでるのか・・ [/chat]
[chat face=”ossan002.png” name=”セミおじさん” align=”right” border=”gray” bg=”gray”] 現時点で子供の進路はわからないけど、どんな道も選べるように資産を準備しておきたいよね。[/chat]
夫婦でセミリタイアまでの計画はもちろん、セミリタイア後の暮らしもイメージしておくことが大事ですね。
結論:家族持ちでもセミリタイアは可能!
家族持ちでセミリタイアする際に、目安となる資産金額は1億円前後が多いようです。
これは30代~40代で子供がある程度成長した段階ですので、20代はもう少し金額が増えますね。
ただし、家族持ちの場合は独身と違って気を付ける部分が2点。
・配偶者の理解
・今後の支出(子供の教育費)
夫と妻のセミリタイアへの協力が不可欠なので、まずは徹底的に話し合って価値観や判断基準を決めること。
そして子供の成長段階にあわせて、今後の教育費用を考えておくことがポイントとなります。
セミリタイアをした家族持ちの人のブログなどをみていると、子供との時間を多くとりながら、無理をしない楽しい生活をしています。
素敵なセミリタイア生活をするためにも、まずは日々の積み立て、運用、そして支出の節約を続けていきましょう!
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